第六十六話 死闘!キリマンジャロ
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ュバルツがそれに応えた。
「シュバルツさん」
「私にもわかる。デビルガンダムはまだ生きている」
「何故それが」
「そんなことはどうでもいい。私にはわかる、それだけで充分だろう」
「けど」
「いや、シュバルツの言う通りだ」
ドモンもそれに頷いた。
「勘だ。全てがそれでわかるんだ」
「勘で」
「勘を馬鹿にしない方がいい。戦いにおいて最も重要なものの一つだ」
シュバルツはまた言った。
「これがどうなるかで戦いが変わっていくのだ。ドモンの言うことは正しい」
「そうなんですか」
「ドモン、これから何を為すべきかわかっているな」
「無論」
ドモンは答えた。
「その為に俺はここにいる」
「よし、では今は何も言うまい。私も消えるとしよう」
そう言いながら間を離した。
「今は暫しの別れ。だが次に会う時は」
彼の身体を霧が包んでいく。
「決戦の時。その時にまた会おうぞ!」
そして姿を消した。霧が消え去ると彼の気配もまた完全に消え去ってしまっていた。
ドモンはそれを見届けた後で艦に戻った。そしてロンド=ベルはダカールに帰還したのであった。
「御苦労だったな、諸君」
その彼等をミスマル司令が出迎えた」
「これでアフリカは救われた。とりあえずはな」
「はい」
グローバルがそれに頷いた。
「ですが北アフリカにはまだネオ=ジオンがおりますな」
「彼等についてはまだ抑えている状況だ」
司令は言った。
「抑えて」
「こちらもな。彼等に向ける程の兵はないのだよ。環太平洋区が今大変な状況になろうとしていてな」
「太平洋が」
「またあのおっさんかよ」
豹馬がそれを聞いて嫌そうな声を出した。
「一体何があったのですか」
「まずジャブローが敵の総攻撃を受けている」
「ジャブローが」
「ミケーネ帝国のな。彼等は暗黒大将軍の指揮の下大規模な攻勢に出て来たのだ」
「暗黒大将軍が」
それを聞いた鉄也の顔色が変わった。
「ミケーネ帝国、遂に」
「そして日本ではバーム星人達が勢力を盛り返してきた。またガイゾックも出没してきている」
「将に混沌ですな」
「そうだ。だから君達には至急そちらに向かってもらいたい。修復が終わってからな」
「わかりました。それでは」
グローバルはそれを了承した。
「すぐに向かいます。では」
「うむ、頼むぞ」
こうしてロンド=ベルの次の作戦が決まった。彼等はジャブローに向かうこととなった。
「日本に戻るのか」
一矢はそれを聞いて感慨深げに呟いた。
「家でも思い出したのか」
「いや、違う」
だが彼は京四郎のその言葉には頷かなかった。
「エリカのことを思うとな」
「まだ諦めていなかったのか」
「誰が諦めるもんか」
彼の声が強くなった。
「俺
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