第六十四話 キリマンジャロ航空戦
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いきり立つドモンをレインが制止した。
「今は。彼の話を聞きましょう、いいわね」
「クッ、まあいい」
ここは仕方なくレインの言葉に従うことにした。
「じゃあ言ってみろ、何を言いたいんだ」
「明鏡止水だ」
「明鏡止水」
シュバルツにも言われた言葉であった。それを聞いたドモンの眉が動いた。
「それを知れ。さすればデビルガンダム、そしてわしとも戦えるようになるだろう」
「貴様とも」
「そうよ。今のままでは歯ごたえがなくて困るわ」
あえて挑発する様にして言った。
「だから身に着けるがいい。そして見事わしの相手をしてみせよ」
「ああ、やってやる!」
ドモンは叫んだ。
「明鏡止水、身に着けて貴様を倒す!見ていろ!」
「フン、できるものならな!ではさらばだ!」
マスターアジアもまた叫んだ。
「風雲再起、いでよ!」
「ヒヒーーーーーーーン!」
何処からともなく馬のいななきが聞こえてきた。そして風雲再起が飛翔して来た。
「馬までもが・・・・・・」
「何処まで非常識なのよ!」
ミレーヌはまた叫んだ。だが叫んだところでどうにかなる話ではなかった。
「さらばだ、ロンド=ベルよ!」
マスターアジアは風雲再起に飛び乗り言った。
「キリマンジャロで会おうぞ!その時までに腕を磨いているがいい!」
「貴様に言われずとも!」
ドモンはかっての師を睨み据えていた。そして言う。
「倒す!その時を待っていろ!」
「貴様にできるものならな!」
「何だと!」
「わしの気配に気付かぬ未熟者があ!そしてどうしてわしを倒せるというのか!」
「クッ!」
「そりゃ普通生身で戦艦の上になんかいやしないわよ」
「こんな話はじめて見たわ」
アムとレッシィが呆れた顔で言う。
「本当にね。嘘みたい」
「嘘じゃないっていうのが余計に凄いわね」
「だから御前はアホなのだ!」
マスターアジアはさらに言う。
「いかなる事態においても敵の存在を忘れぬ。それができぬ貴様にどうしてわしを倒せるというのか!」
「黙れ!」
ドモンも負けてはいなかった。
「俺は貴様を倒す!さっきも言った筈だ!」
「フン!」
「もう論理もへったくれもないわね」
「熱い男の世界だね、こりゃ」
「レミーとキリーには似合わない世界かもな」
「あら、御言葉ね、真吾」
レミーがそれを聞いて面白そうに真吾に振ってきた。
「私だって熱い男の世界は好きよ」
「どうだか」
「燃えるじゃない、見ていると」
「まあクールなのが売りの俺としちゃちょっと敬遠したい世界だけれど」
「そう言いながらこの前サンシロー君と熱い話してたわね」
「それでもスポーツは別っと」
「勝手ね、何か」
「男の世界には矛盾はつきものだぜ」
「その首を洗って待ってい
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