第六十四話 キリマンジャロ航空戦
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フフフフ、まだよ、まだまだあっ!」
また飛び上がる。そして木星トカゲ達を屠っていく。その姿はまるで鬼神の様であった。
「何ということだ」
グローバルはそれを見てまた呟いた。
「あんなことができる人間がこの世にいるとはな。世の中は広い」
「それだけの問題ではないと思いますが」
クローディアがそれに答えた。
「まだ信じられません」
「私もだ」
「あんなことができるとは。嘘だとしか思えません」
「だがどうやら現実の様だ」
「はい」
「その結果として火星の後継者達の戦力はかなり落ちている。今が好機だ」
「はい。それでは全軍攻撃開始ですね」
「うむ」
彼は頷いた。
「一気に戦局をこちらに引き寄せよう。それでいいな」
「了解、それでは」
「攻撃開始だ、いいな」
「はい」
こうしてロンド=ベルは攻撃に入った。火星の後継者達にもうそれを防ぐことは出来ず為す術もなく倒されていくだけであった。北辰もそれを見ていた。
「ここが潮時か」
彼は戦局を見て冷静にそう述べた。
「全軍撤収だ。よいな」
「はっ」
「了解」
それに北辰衆達が頷く。そして彼等も戦いから退きはじめた。
「テンカワ=アキトよまた会おう」
彼は最後にアキトに声をかけた。
「今度会う時は楽しみにしているぞ。ではな」
そう言い残してその場から姿を消した。他の北辰衆と木星トカゲ達も撤収した。こうしてキリマンジャロでの航空戦は終わったのであった。
「とりあえずはこれで終わりか」
「いえ、もう一人いますけど」
トーレスがブライトに対してこう言った。
「彼か」
「はい。どうしますか」
「どうしますかと言われてもな」
ブライトは戸惑いながらもそれに応えた。
「とりあえずは我々に対して攻撃する意思はない様だしな。様子を見るか」
「そうですか。それでは」
「ただし全機警戒態勢は緩めるな」
ブライトは緊張を解くことのないように指示を出した。
「いいな。マスターアジアは危険だ」
「はい」
「あれだけの戦闘力を持っている。何があってもいいように警戒だけは続けろ。いいな」
「了解」
「フン、流石はロンド=ベルだな」
マスターアジアは自分の周りに集まって来たロンド=ベルの戦艦やマシンを見据えながら言った。
「すぐに集まってきおったわ。今は戦うつもりはないというのにな」
「そんなこと信用できるものか」
そんな彼に対してドモンが言った。彼はマクロスの甲板にいた。
「どういうつもりだ、何故ここに来た」
「何、貴様に言いたいことがあってな」
「俺に!?」
「そうだ。正確に言うならば貴様等シャッフル同盟にだ」
「どういうことだ、それは」
「今の貴様等ではデビルガンダムに勝てはせん」
「何をっ」
「待って、ドモン」
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