第79話 冀州で戦後処理
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「正宗様、お久しぶりです」
「正宗様、本当に久しぶりやな」
「正宗様、お久ッ――――――!」
凪、真桜、沙和は笑顔で言いました。
「みんな、本当に久しぶりだな。それで首尾の方はどうだ?」
「滞り無く無事完了しました」
揚羽は強く頷きました。
「ご苦労だったな」
「ホンマや。特別報酬貰わんと適わんわ」
「そうなの――――――!」
「沙和はサボってばっかりじゃないか!」
凪が沙和の言葉に噛み付いていました。
「沙和は給金を減俸した方がいいみたいだな」
私がジト目で沙和を見ました。
「そ、そんな――――――! 今月は欲しい服があるから許してなの――――――!」
沙和は目をウルウルして懇願してきました。
「正宗様、沙和には良い薬になります。ここは厳しくしてください」
「ということだ。沙和、悪いが3ヶ月間、2割減俸する」
「正宗様、酷すぎるの――――――!」
沙和は私に縋りついてきました。
「沙和が真面目に働けばいいだけだろ」
凪は嘆息しながら、私に縋り付く沙和を引き剥がしました。
「正宗様、ところであの者達は誰です」
揚羽が朱里、雛里の方を向いて言いました。
「冀州に入って暫くたったとき、黄巾賊に追われる彼女達を助けたんだが、彼女達が士官を申し出てきたので受け入れたんだ」
「役に立つのですか?」
揚羽は興味深そうに聞いてきました。
「冀州の黄巾賊討伐で良い献策をして私を助けてくれた」
「それは助かります。これから冀州に地盤を作るにあたり、人材が足りないと思っておりました。彼女達は内政の手腕はどうなのでしょうか?」
「本人達に聞く方が早いだろう。朱里、雛里。こっちにきてくれないか」
私は朱里と雛里を手を振って呼びました。
「正宗様、御用でしょうか。この方はどなたですか?」
朱里は揚羽を見て言いました。
雛里は朱里の後ろに隠れ顔だけ横から出しています。
「私は正宗様の許嫁で司馬懿、字を仲達といいます。これからは正宗様を共に支える仲なのですから真名で呼んでください。真名は揚羽です」
「はわわわわ、ご丁寧な挨拶痛み入りましゅ。私は諸葛亮、字を孔明といいます。真名は朱里でしゅ」
「あわわわわ、初めましてでしゅ。鳳統、字を士元といいましゅ。真名は雛里です」
朱里と雛里はペコっと揚羽に頭を下げました。
「固い挨拶はこれ位にしましょう。二人のことは正宗様から兵法に通じていると聞いていますが、内政の手腕は自信がありますか? できれば、あなた達に手伝って欲しいのです」
「内政ですか?私と雛里ちゃんは水鏡女学院で一通り学びましたので大丈夫だと思います」
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