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ハイスクールD×D〜赤龍帝の幼馴染は転生者〜
第一話
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成長してないんじゃないだろうか?

いやしかし、精神は肉体に引っ張られるとも言うしおかしくはないのかもしれない。

「あの時の写真はたくさん撮ってあるのよねぇ。特に中二の時なんてたくさんあるのよ。もしイッセーに女の子の友達がたくさん出来て家に来たら、是非ともアルバムを見せたいわぁ」

「・・・・黒歴史を見せるとかどんな罰ゲーム?」

あの頃のイッセーはまさしく中二病を発症していた。

無駄にカッコつけた言動、自作の詩、髪をヘンテコな色に染める、バイクを乗り回す。そしてオリジナルの無駄に長い名前の必殺技。

まさしく黒歴史。

その事には触れないのが俺達の暗黙の了解になってるくらいだ。

・・・・ま、こいつに女の子の友達が出来るなんて儚い夢でしかないだろうが。

「まあ、よろしく頼むよロウ君。エッチなだけで悪い子じゃないんだから」

「それは分かってますって。・・・・ご馳走様でした。ほらイッセー、さっさと片付けて勉強するぞ」

とりあえず今日は文系科目を・・・・ざっと十二時間くらいやらせるか。

のろのろと動き出すイッセーを尻目に、俺は今後のプランを練るのだった。


―――――●●●――――

〜五日後〜


「さてさて、ブツも手に入ったしさっさと帰ろうかね」

イッセーに勉強を教え始めてから早五日が経過し、俺は自宅から二駅ほど離れたところにある本屋へと寄っていた。

この五日間でのイッセーへの勉強は予想以上の効果を上げている。

元々エロい事しか頭にないのでまるでスポンジのように頭に入って行くのだろう。

まあ、たまに「お・・・・ぱい・・・・おん・・・のこ」とかブツブツ言っているが気にしない。

放っておくと何も食べずに勉強し続けるのも気にしない。

あいつの頑丈さは良く知っているのでこの程度ならまだ大丈夫だ。

この調子でいけば夏休みが終わる頃には大幅な学力の向上を期待できる。

そんなわけで少しはご褒美を上げても問題ないだろうと思い、馴染みの少々胡散臭い本屋へ足を向けたのだ。

少々値段は高かったが、まだ十八歳未満の俺たちは普通の店では買えないためこういった怪しい店で買わなくてはならない。

それでも置いてある本はそれほど凄い物でもないし、当然エロDVDなんてものは売ってない。

松田や元浜はどうやってあれほどのエロ本やエロDVDを揃えてるんだ?

あいつらが独自のルートだから教えられないと言った時の顔を思い出したら殴りたくなってきた

そこから数冊のエロ本が入った袋を持ったまま、俺は人気が無い方に進んでいく。

途中で誰も使っていないようなコインロッカーが並ぶ通路を抜けて入り組んだ道を通り、やがて少し広い空地へとたどり着いた。


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