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ヘタリア大帝国
TURN54 ハワイの酋長その六
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「そうだよな」
「モンタージュそのままですね」
「だよな。ずっと俺のところにいるんだよ」
「そうだったのですか」
「ハワイ占領前からな。何かと思ってたけれどな」
「酋長の娘さんだったとは」
「俺もびっくりだぜ」
 実際にこれは田中の想定範囲外のことだった。
「まさかこいつがな」
「ですが見つかったからには」
「ああ、今からな」
「この方を酋長のところにご案内しましょう」
「早速んな」
 こうしてだった。日本はその妖精の様な不思議な娘を田中と共にギガマクロの下に案内した。ギガマクロもその少女を見て。
 即座に満面の笑顔になりこう言ったのだった。
「おお、娘よ!」
「ふよふよ〜〜」
「よく戻って来た!そうか、遊びに行ってか!」
「ふよよ」
「道に迷ったのだな」
「この娘さんも銀河を行き来できるんだな」
「その様ですね」
 日本は親娘のやり取りを聞きながら田中の言葉に頷く。
「どうやら」
「そうだよな。けれどな」
「はい、何はともあれですね」
「親娘の対面だよな」
「よかったです」
 ギガマクロは娘とあっさり再会できた。そして。
 そのうえで彼はこう日本達に言った。
「では約束は約束じゃ」
「太平洋軍に加わって頂けますか」
「そうさせてもらう。では今からな」
「お願いします」
「ではわしは何処にいればいい」
「とりあえずはハワイに駐留して下さい」
 つまり今のままでいいというのだ。
「今はここが最前線ですから」
「わかった。それではな」
「しかし。本当にですか」
「艦隊は率いたりはせぬ」
 ギガマクロにそういうことはなかった。
「わしが一人でビームを放ち戦う」
「銀河の中でも」
「わしは銀河の中でも普通に動けるのじゃ」
「ふよよ」
「娘もじゃ」
 ギガマクロは自分の右肩に止まる娘も見ながら話す。
「そうなのじゃ」
「ではご自身だけで」
「やらせてもらうぞ」
 こうしてギガマクロも太平洋軍に加わった。こうした話も挟み。
 太平洋軍はカナダへの侵攻準備に取り掛かりだしていた。東郷は作戦会議の場で提督達にこう話した。
「ハワイにはUSJへの備えとしてある程度の艦隊を置いておこう」
「どれだけの艦隊だい?」
 南雲が東郷に問う。
「それで」
「六個だな」
 それだけの艦隊を置くというのだ。
「残るのは酋長に」
「わしだな」
「それにインドさんにも残ってもらうか」
「僕たいな」
「ああ、それにハニートラップ提督にネクスン提督だ」
 この二人もだった。
「後は韓国さんと韓国妹さんだな」
「俺もなんだぜ?」
「そうしてくれるか」
「やっぱりハワイ戦のダメージが影響してるんだぜ」
「まあそうなる。艦隊の修理も兼ねてな」
 ハワイには修理工場も
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