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SAO─戦士達の物語
ALO編
六十九話 K/S同盟会合の乱
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彼女は背中から地面へ大激突した。毬のように体がバウンドし、土煙りのエフェクトと共に地面を滑る。

「あ……く……」
 ようやく止まった体を、彼女は必死に起こそうとする。HPは残り一割も無い。次を受ければ負ける……とは言え、訳のわからない状況からの連続した衝撃の嵐で精神が付いて行かず、その足はふらふらだ。そうしてようやく立ち上がった彼女に男の声が降ってくる。

「まだやるかい……?」
 そのまま畳みかければいいものを、此処で声をかけると言うのは格好を付けているだけなのかそれとも紳士的なのか……
 否。負け惜しみをするわけはないが、ああ言った不意打ちじみた技を使う辺りは、余り紳士的な人間とは言えない気がする。しかしそれは立派なプーカのスキル。自分の完敗で有る。が……

「…………決着は……全損決着モードですよ?」
 そう言って、ホムラは静かに青年に槍を向ける。彼女自身、自分でも諦めが悪いと自負しているその顔はしかし、少し満足したような笑顔だった。

「…………!……そうかい」
 数分後、ホムラの体は、真っ二つになった。

────

「すんませーん、こっちにも蘇生お願いしまーす」
「はーい、分かったヨ〜」
 結局のところ、リョウとキリトの戦いが終わったのは、殆ど同時だった。とは言っても殆どの連中は注目度の高いキリトとユージーンの試合に集中していた見ていたらしく、その戦いぶりがさぞかし見事だったのだろう。味方であるシルフとケットシーはおろか、サラマンダー達すらも口々に賞賛の声をそちらに送っている。
 正直なところ、あまり褒められた方法の勝ち方では無かったため、リョウとしては有りがたかった。まぁそれも……

「ああいうのも、ちゃんと一つの戦い方だから、気にする事無いヨ?」
 蘇生直後にこんなことを言ってきたケットシーの領主や、こちらをじっと見ていたとあるサラマンダーの男。それにシルフ族の領主には通じなかったようだが……

 そうして、蘇生され立ち上がったホムラがサラマンダーの将軍の隣へと向かって言ったのを見て、リョウもあわててキリトの元へと向かう。

 ユージーンとキリトの向き合う所へ向かっていくと、キリト此方を見ているのに気が付いた。リョウはキリトへとVサインを向け、キリトも同じ動作で返す。
やがて、それぞれ対決した二人が正面に並んだ。

「負けたか、ホムラ」
「はい……すみません。ユージーン将軍」
「いや、お前の腕は知っている。そのお前に届かなかったなら、俺にもとどかんだろう……さて」
 一度息継ぎ。

「見事な腕だったぞ……今まで俺が見た中で最強のプレイヤーだ。貴様は」
「そりゃどうも」
「貴様のような男がスプリガンに居るとはな……世界は広いということかな」
「はは。俺の話、信じてもら
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