第59話 =新たな冒険=
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ちを見た。
「ここは…この世界は《ソードアート・オンライン》サーバーのコピーだと思われます」
「……コピー?」
キリトの疑問にもユイが答え始めた。
「はい。基幹プログラム群やグラフィック形式は完全に同一です。私がこの姿を再現できていることからもそれは明らかです。ただ、カーディナル・システムのバージョンが少し古いですね…。その上に乗っているゲームコンポーネントはまったく別個のものですが……」
ユイの言葉に考え始めるキリトと対照的に俺はユイが発した言葉のほとんどがわからない物だらけだった。やっぱりユイは頭がいいらしく簡潔に説明してくれた。「アルヴヘイム・オンラインはソードアート・オンラインのコピーと考えてもらえばいいですよ」とのことらしい。
「コピーだから俺たちのデータもそのまま残ってた……ってことであってる?」
「はい。セーブデータのフォーマットがほぼ同じなので、2つのゲームに共通するスキルの熟練度を上書きしたのでしょう。ヒットポイントとマナポイントは別形式なので引き継がれなかったようです」
…HPが引き継がれてたら俺とキリトが初心者にしてHP10000越えになるから早速チートなんだけど…。
「所持アイテムは…破損してしまっているようですね。このままではエラー検出プログラムに引っかかると思います。アイテムは全て破棄した方がいいでしょう」
「なるほど…」
俺とキリトはユイの言葉の後文字化けしているアイテムをまとめて選択しそれを全て破棄する。…大変だったのにな、集めるの…と感傷に浸っているなか残ったのは初期装備だけとなった。ヴォルトの初期装備はどうやら拳で戦うためのナックルらしい。実際につけてみるとただの皮だけど…。
「スキルって消した方がいいのか?」
出来れば消したくないけど、と付け加えるとシステム的には問題の無いものだから大丈夫ということをユイが言ってくれたので消すことは無くなった。
「そういえば、ユイってこの世界ではどういう扱いになっているんだ?」
「えーと…このアルヴヘイム・オンラインにもプレイヤーサポート用の擬似人格プログラムが用意されているようですね。《ナビゲーション・ピクシー》という名称ですが…私はそこに分類されています」
ピクシーって大体が小さな妖精だよな…それにしてはユイは8歳くらいの少女の背格好だし妖精にありがちな羽も生えてない。すると、一瞬難しい顔をしたユイの体がパッと発光し俺の膝から消えた。
「…ユイ?」
周りを見渡すがユイのような黒髪の少女はどこにもいなかった。立ち上がって捜そうとしたところで膝の上に乗っているちょこんとしたものに気がついた。
「これがピクシーとしての姿です」
と無い胸を張りながらピクピクとその小さな体に
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