ALO編
六十七話 巨大橋の死闘
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ァに問われて、リョウはキリトの方に意見を求める。
実はこういった事が、スイルベーンを出てからすでに7回ほど有った。なんとなく、「誰かが見てる」感じがするのだ。まぁ何の根拠もない、勘でしかないのだが……しかし……
「いや……今回は……」
「そうか……」
先程、再ログインした直後にリョウがそれを感じ取った時にはキリトも同様の感覚がしたと言っていた。その時にしてもその前にしても、ユイに周囲のサーチングをしてもらってもプレイヤー反応が無かったため、結局勘違いか追跡魔法《トレーサー》が付いてきているのではないかと言う事で落ち着いたのだが……リョウにしてみると、そう言った追跡等をされているというのはどうにも気分が悪かった。
「もしかしたら、自意識過剰なだけかもよ?」
「はっ、抜かせ」
からかうように言ってきたリーファに、リョウは笑いながら返し、彼女もまた、笑いながら中へと入っていく。リーファに続く前にリョウはもう一度眼下の森に振り返り……
「だと良いんだがな……」
小さく呟いた。
────
「えーっと、アール・デナ・レ……レイ……」
「ウェル・ティシズ・アール・デナ・レイ・リッツだ。だから一回で覚えろって……たったの6ワードだぞ?This is a panとそんなに変わんねぇだろうが」
「うぐぅ、んなこと言ったって……」
「あはは。でもリョウの言う通りよ。つっかえ無いで唱えないとちゃんと発動しないわよ?とりあえず、それぞれの言葉の意味と関連付けて覚えるとかするのがお勧めね」
キリトは今、リョウとリーファの指導の下で自身の種族(スプリガン)が得意とする、幻魔法の詠唱《スペル》練習に興じていた。先程からしばらくやっているのだが、理数系ながら暗記系科目が元々苦手だったキリトは、スペルの暗記が中々進んでいない。ちなみにだが、リョウの演奏の方は一度スペクターの店で練習を行い、SAOと殆ど変らなかったため既に“慣れて”いる。
「英単語の暗記みたいな事をゲームの中でやるとはなぁ……」
「こんなので音を上げるようじゃこの先大変ね。上級魔法なんて20ワードくらいあるのよ?」
「うへぇ……もう俺剣だけで戦いたいんだけど……」
「泣き言言わない!ほら、もう一回やる!」
「そうだぞ。使える力はつかわねぇとな」
「うぅ……」
「パパ、ガンバです!」
二人から練習しろと言われ、ユイの応援もあり、キリトは再び詠唱を繰り返し始めるが、矢張り悪戦苦闘中のようだ。
現在、リョウ達がルグルー回廊に入ってから2時間くらいが経過しようとしていた。すでに洞窟の主モンスターであるオークとは何度となくエンカウントしていたが、その殆どをキリトが瞬殺し、撃ち洩らしはリーファが片づけて終わらせていた。ちなみにだが、リョウは洞窟に入ってか
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