第3章 白き浮遊島(うきしま)
第25話 余計な決闘立会人
[11/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
す【念話】が返される。これで、こちらに関しては終了。
後はギーシュくんの方なのですが、彼は完全にお休み中です。この状態からむっくりと起き上がって何らかのアクションを行う事は無理でしょう、と言う事が判るレベルの深い睡眠中。
この状況なら、彼に関しては、今夜はマークをする必要はないと思います。
それにしても……。
……やれやれ。そのアルビオンの皇太子がバッキンガム公爵で、アンリエッタ王女がアンヌ王妃。その手紙。おそらくはラブレターがダイヤの首飾りと言う事ですか。
しかし、それでは既に、ラブレターが奪われている可能性もゼロでは無く成りますね。
確か、首飾りのダイヤはふたつばかり、ミレディによって奪われていたような気もしますしから。
そうしたら、後は、夜が明けてから、と言う事ですか……。
☆★☆★☆
人が接近して来る気配を感じて、意識が一気に覚醒する。
まぁ、今日は平時ではないですから、これも仕方がないけど、このアルビオン行きが決着したら、少し完全な休息を取るべきですか。
意識は覚醒しましたが、一応、眠った振りを続ける俺。
その理由は、わざわざ反応する意味を感じなかったのと、少々、鈍いヤツ程度に思わせて置いた方が、後々、その近付いて来ている存在が敵だった場合に、その認識が俺に取って有利に働く可能性が有ると判断したからなのですが。
俺の方に視線を送る雰囲気を感じながら、俺は引き続きタヌキ寝入りを決め込む。
しばらく、そうしていた長身の男が、俺が目を覚まさない事に呆れたのか、それとも、そもそも、別の目的のついでに俺の傍を通ったのかは判らないのですが、俺を見下ろす事を止め先に進んで行く。
いや、トリステイン王国グリフォン隊々長でルイズの婚約者らしいワルド子爵。
もっとも、立ち去った事から考えると、別に、俺やタバサ達に用が有ったと言う訳では無かったと言う事ですかね。
ならば、ここから奥の部屋と言うと、可能性が有るのは才人とギーシュの泊まっている部屋の方ですか。
多分、才人に用でしょう。確かに、才人は伝説の使い魔らしいですし、更に、ワルド子爵自身がルイズの婚約者らしいですから、色々な意味で気になっても仕方がない相手のはずですから。
しばらく経った後、才人を伴って帰って来るワルド子爵。そして、先ほどと同じように俺の前で立ち止まる。
そして……。
「起きて貰えるかな、使い魔くん。君にも付き合って貰いたい所が有るのだが」
☆★☆★☆
結局、俺のタヌキ寝入りなど何の役にも立たずに、ワルド子爵と才人に叩き起こされてしまう俺。
そうして連れて来られたのは、樽や空き箱が積み上げられた物置場と言う感じの場所なのですが、その床は、この
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ