暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0086話
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分の不運に苦笑しつつも、シャドウミラー区画の作戦室へと向かう。

「今戻った」
「ああ、よくやってくれた。……どうした? 不景気な顔をして」

 尋ねてくるヴィンデルに、先程の出来事を伝える。

「ふむ、我々の施設に侵入か。相変わらずやってくれる」
「何か心当たりがあるのか?」

 俺の疑問に答えたのはヴィンデルではなく、レモンだった。その顔には苦笑を浮かべている。

「アクセルは初めてかもしれないけど、今まで何度か同じ事があったのよ。残念ながらその時は量産型Wが捕まえる前に逃げ出して尻尾を掴めなかったのだけれど」
「何の為に量産型Wを武装させてこことアースクレイドルを繋ぐ場所に待機させていたと思っている? そういう意味では今回はお手柄だな」
「相手は?」
「フェフとは純粋に技術協力しているし、わざわざこちらにスパイを送ってくる必要はないでしょう。つまり……」
「アギラ・セトメ、か」
「そう言う事ね。今まではのらりくらりと言い逃れて来たけど、今回は犯人を捕らえてますからね。後で話を聞かせて貰うわ。幸い素直になるお薬は有り余っている事だし」

 量産型WやWナンバーズを製造するレモンだけに、その手の薬品を調合するくらいは朝飯前にやってしまう。見ていても不愉快になるだけだった侵入者だが、こうなると哀れ以外の何ものでもないな。
 ……待てよ? ふとオウカの事が思い浮かんだ。この尋問にオウカを連れてきて、アギラのやっている事を知らせてみてはどうだろう? これだけで暗示を解く、とはいかないだろうが、自分が絶対視しているアギラの所業に疑問を抱かせるのは可能かも知れない。そして、そこを起点にすれば今すぐには無理でも、いずれは……

「ヴィンデル、レモン。尋問する時に1人、あるいは2人程同席させたいんだが構わないか?」
「構わないが、誰だ?」
「オウカ・ナギサ。それともしかしたらクエルボ・セロ博士も来るかもしれないな」
「ちょっと、アギラの部下をなんでわざわざ?」
「そもそもオウカ・ナギサは洗脳されていて、クエルボ・セロ博士に関して言えば人間性はマシなんだろう? 今回の尋問でその2人がアギラに対する疑問を持ってくれればラッキー程度の認識で構わない」

 眉を顰めているレモンへと訳を話す。

「ふむ、そうだな。それはそれでありか。構わん。フェフへはこちらから手を回そう」

 頷いたヴィンデルが通信装置を起動し、どこかに連絡を取る。
 いや、まぁ。言うまでもなくフェフだろうが。

「以前言っていた侵入者についてたが、捕らえる事が出来た。それで尋問しようと思うが、アギラの下からオウカ・ナギサとクエルボ・セロをこちらによこしてくれないか? ああ。見届け人という形で構わん。いや、そうではないが。うむ、そうだ。私達が
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