暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0086話
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 考え事をしていると、ウォーダンから声をかけられる。

「そうか。……W15、ハガネのPT部隊と剣を交えてみてどうだった?」
「……手強いな」
「手強い? お前の攻撃を防ぎきれなかったようだが?」
「いや、剣をあわせた時、普通なら恐怖に負けて退くものだ。だが奴は、キョウスケ・ナンブは前に出た。その為に本来なら機体を両断する斬撃が、肩をかすめるのみで終わったのだ」

 なるほど。キョウスケに関してはその強さを心配する必要は特にないのかもしれないな。なにせ、士官学校での模擬戦の時にもあの糞度胸に何度驚かされた事か。

「なら、この先が楽しみだな」
「ああ」





「……何の騒ぎだ?」

 アースクレイドルへ帰還し、メイガスとのリンクの為に別行動を取るウォーダンと別れ、作戦司令室へと向かっていると唐突に騒ぎが聞こえてきた。気になったので様子を見てみると、そこには手足を量産型Wに押さえ込まれて騒いでいる男の姿があった。

「どうした?」

 状況が分からない為、量産型Wへと尋ねる。

「この男が無断でシャドウミラーへ割り当てられた区域へと侵入しようとしていたので取り押さえようとした所、逃げ出したので捕まえました」
「ふざけんな! 俺がいつそんな所に入り込んだってんだ! もしそうなら、証拠を見せてみろよ、証拠を! こいつが俺をハメようとして嘘をでっち上げていきなり襲いかかってきたんだよ。見た所、あんたはこいつの上司か何かだろう? どうにかしろよ。今なら穏便に済ませてやってもいいんだぜ?」

 騒いでいる男は大体20代前半くらいの若い男だ。だが、その顔にはこちらを馬鹿にしきった嘲笑を浮かべている。どうやら意地でも自分の非を認めようとはしないらしい。
 そもそも量産型Wは基本的には自分の意思、自我というものを持たない。そんな量産型Wが特定の個人を陥れるなんて事はまず有り得ない。
 ……いや、あるいはレモンかヴィンデルの命令か何かあったのか? 命令があったのなら考えられるが。

「取りあえずうちの牢屋にでも入れておけ。ヴィンデルとレモンに詳しい話を聞いてから処分を決める」
「はっ」

 頷いた量産型Wは、腕を極めたまま男を強引に持ち上げてそのままシャドウミラーに割り当てられた区画へと連れていく。

「おい、俺にこんな事をしてもいいと思ってるのか! お前達みたいに上層部のお情けでここに置いて貰っている弱小組織が、アースクレイドル生え抜きの人員である俺に対して、こんな!」

 男は量産型Wに引きずられながらも聞くに値しない罵声を口にしていたが、誰にもまともに相手にされる事はなかった。
 さて、何がどうなってるのやら。
 折角帰ってきたアースクレイドルであんなのに関わる事になってしまった自
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