第二十九話 憤慨
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か?大切なのは分け隔てない慈悲と慈愛だ。他者に友情と愛情を求めた時、『聖女』は終わる。彼女は神からの愛だけがあれば生きていけた筈なんだ。最初からアーシア・アルジェントに『聖女』の資格は無かったのだろう」
ゼノヴィアが言い切った瞬間・・・
ガチャーン!!!
と何かが割れるような音が聞え、部屋に居た全員がその音源に首を向けた。それは闇慈だった。見てみると右手に持っていたコップが無くなり回りには破片が飛び散っていた。落としたかのように見えたが右手には赤い液体が流れていた。
そう、闇慈も怒りに耐えられなくなり持っていたコップを握りつぶしたのだった。
「ふざけことを抜かすのも大概にしろ・・・。貴様らが勝手に彼女に『聖女』と言う肩書きを背負わせ・・・それを今度は!!少し道を外しただけで『魔女』と言うレッテルを彼女に貼り付け、罵る!!」
闇慈の右手には夥しい血が流れていたが構わずに続ける。
「彼女は傷ついた者を癒しただけだ。こんな心清らかな・・・貞淑な女の子が何故こんなに苦しまなければならない!?何故神は彼女を救わなかった!?そんなことなら・・・神なんかいらない!!いや!!神なんざ糞喰らえだ!!」
「なっ!?その言葉は神そのものを侮辱する言葉よ!!」
「それは我々に対する挑戦と取っていいのだな?」
「ああ・・・」
「闇慈。お止め・・・っ!?」
リアスは闇慈を止めようとしたがリアスは今の闇慈の状態が堕天使達を倒した時と同じ位キレていたことが分かった。
「リアス先輩・・・止めないで下さい。こう言った石頭達は一度体で知った方が身の為なんですよ」
「それ以上愚弄するな!!表へ出ろ!!昨日出来なかった断罪を今ここで執り行う!!」
闇慈は言われるがままに外へ出た。
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