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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第二十九話 憤慨
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ナと同意見だが、出来るだけ死にたくはないな」

「っ!!死ぬ覚悟でこの日本に来たというの?相変わらず、あなた逹の信仰は常軌を逸しているのね」

「我々の信仰をバカにしないでちょうだい、リアス・グレモリー。ね、ゼノヴィア」

「まぁね。それに教会は堕天使に利用されるぐらいなら、エクスカリバーが全て消滅しても構わないと決定した。私達の役目は最低でもエクスカリバーを堕天使の手からなくす事だ。そのためなら、私達は死んでもいいのさ。エクスカリバーに対抗出来るのはエクスカリバーだけだよ」

(・・・僕のデスサイズ・ヘルじゃダメですか?デスさん)

(偽りの剣に我が鎌が遅れを取るわけがなかろう!!)

(それもそうですね。でも、死んでも良い・・・これは気に入らないですね)

エクスカリバーを堕天使に利用されない為なら、自分達は死んでもいい。それが闇慈には気に入らないみたいだった。そして会話が終了した所でイリナとゼノヴィアは帰ろうとしたが、アーシアに視線を集中させた。

「聖女と呼ばれていた者が堕ちるところまで堕ちたものだな。まだ我らの神を信じているか?」

「ゼノヴィア。悪魔になった彼女が主を信仰している筈はないでしょう?」

アーシアは二人の言葉に体をビクッと振るわせた。しかし二人の言葉に反応したのはアーシアだけではなかった。一誠と闇慈だった。二人は好き勝手な言い様に軽く目を細めた。闇慈にいたっては持っているコップを軽く右手で圧迫し始めた。

「いや、その子から信仰の匂い・・・香りがする。抽象的な言い方かもしれないが、私はそういうのに敏感でね。背信行為をする輩でも罪の意識を感じながら、信仰心を忘れない者がいる。それと同じものがその子から伝わってくるんだよ」

「そうなの?アーシアさんは悪魔になったその身でも主を信じているのかしら?」

イリナの問いにアーシアは悲しそうな表情で答えた。

「・・・捨てきれないだけです。ずっと、信じてきたのですから・・・」

「そうか。それならば、今すぐ私達に斬られるといい。今なら神の名の下に断罪しよう。罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べてくださる筈だ」

ゼノヴィアはアーシアに近づいたがそれを一誠が遮った。

「アーシアに近づいたら、俺が許さない。あんた、アーシアを『魔女』だと言ったな?」

「そうだよ。少なくとも今の彼女は『魔女』と呼ばれるだけの存在ではあると思うが?」

ゼノヴィアの物言いに遂に一誠の堪忍袋の尾が切れた。

「ふざけるなっ!救いを求めていた彼女を誰一人助けなかったんだろう!?アーシアの優しさを理解出来ない連中なんか、ただのバカ野郎だ!友達になってくれる奴もいないなんて、そんなの間違っている!」

「『聖女』に友人が必要だと思う
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