番外3 甘味
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りがとう。開始は午後3時からだけど、フェスティバルの場所はかなり遠いから二人で電車に乗って行かないといけないから駅に午後2時に集合ってことで良いかな?」
「・・・はい(これは・・・闇慈先輩とデート?///)」
小猫は照れている表情を顔には出さなかったが心の中では火照っていた。何にせよ闇慈は小猫を誘うことが出来たようだ。
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当日。闇慈は少し早めに駅に到着し、小猫を待っていた。考えてみれば闇慈は女子とこう言ったことは初めてらしく。少し緊張しているみたいだ。
(ふう。やっぱり少し緊張するな・・・)
ここでデスが闇慈の頭の中に呼びかけ、冷やかしをかけた。
(何だ?お前ともあろうものが緊張しているのか?)
(それは緊張しますよ。こう言ったことは初めてなんですから!!それからデスさん。小猫ちゃんと回っている時は頭の中に呼びかけないで下さいね)
(ふっ。分かっている。我は無粋な真似はしたはないのでな・・・そういっている間にお前の『姫(プリンセス)』が到着するらしいぞ?)
(デスさん!!)
(冗談だ)
そう言うとデスは引っ込んでしまった。そして小猫を見た。白のワンピースを装った小猫が闇慈の元に寄ってきた。あまりに似合っていたため闇慈は小猫に釘付けとなった。
「・・・すみません、闇慈先輩。遅くなりました」
「大丈夫だよ?小猫ちゃん。僕も今来たところだから」
「・・・そうですか。よかったです」
「小猫ちゃんの服装。とても良く似合ってるよ」
「あ、ありがとうございます。先輩の服も・・・カッコイイと思います」
闇慈の服は黒を中心とした服装でだった。メンパン・Tシャツ。そしてその上から半袖のジャンバーを羽織っていた。
「ありがとう、じゃあ行こうか?」
「・・・はい」
闇慈と小猫は電車を乗り継ぎ、フェスティバルの会場へと到着したが、有名なフェスティバルでもあるのか会場内は人でいっぱいだった。
「やっぱり人が多いね?小猫ちゃん」
「・・・はい。下手をしたらはぐれてしまいそうです」
「そうだね。何か良い方法は・・・そうだ」
闇慈は自分の右手で小猫の左手を優しく包んだ。
「・・・あ、闇慈先輩」
小猫はいきなり手を握られたため少し驚いたようだ。
「あ!ゴメン!いきなり手を掴んで。これならはぐれる事もないと思うし、嫌?」
「・・・嫌じゃないです(闇慈先輩の手・・・とても暖かいです)」
小猫は闇慈の温もりに安堵したのか、穏やかな表情に戻った。
「なら、良かった。じゃあ今日は楽しもう?小猫ちゃん」
「・・・はい」
闇慈と小猫は会場内へと溶け込んで行った。
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