第二十六話 決着
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『Transfer!!』
その瞬間、『水』が虹色に輝き、それがライザーの顔にかかると顔から血が流れ始めた。これが一誠のもう一つの能力『ブーステッド・ギア・ギフト』だ。力を倍増させる特殊能力のようだ。だからライザーほどの上級悪魔でも『聖水』が効いたという訳だ。
「うがががぁぁ!?」
「リアス先輩が言っていた通りだな。『聖水』は肉体だけでなく『精神』にもダメージを与えるって。そろそろ決めるぞ!!イッセー!!今こそあの修行で学んだことを生かすんだ!!」
「おう!!」
「さ、させるか!!」
ライザーは最後の力を振り絞り、球体を作り、二人に投げつけたが、二人は難なく避けた。
「木場が言っていた!!視野を広げて相手と周囲も見ろと!!」
一誠は再び十字架と聖水を左腕にかけ力を倍増させた。
「朱乃さんが言っていた!!魔力は体全体覆うオーラから流れるように集める!!意識を集中させ、魔力の波動を感じれば良いと!!」
そして一誠は格闘の構えを取り、何時でも打撃を打てるようにした。
「小猫ちゃんが言っていた!!打撃は体の中心線を狙って的確且つ抉り込むように打つんだと!!」
それを見た闇慈もライザーに止めを刺そうとデスサイズ・ヘルに魔力を注ぎ始めた。
「ま、待て!!分かっているのか!?この婚約は悪魔の未来のために必要で大事なものなんだぞ!?お前らのような何も知らないガキ共がどうこうするような事じゃないだ!!」
ここでまず一誠が答えた。
「難しい事は分からねえ!!でもな、アーシアに傷を治して貰っているときに見たものがあるんだ!!部長が泣いていたんだ!!」
それに付け加え闇慈が答えた。
「貴様が婚約の話をだしてからな!!リアス先輩に変わったことがあるんだ!!リアス先輩の顔から笑顔が消えてしまったんだ!!」
そして二人は一瞬でライザーの距離を縮め、振りかぶった瞬間二人の声が重なった。
「「俺たちがてめえ(貴様)を殴る(斬る)理由はそれだけで十分だぁぁぁぁ!!!」
ゴスッ!! ザシュッ!!
一誠がライザーの鳩尾を殴り、闇慈は胸元を斬り裂いた。そしてライザーはその場に倒れ付した。それを見ていたレイヴェルはライザーを庇うように前に出たが、一誠は『ブーステッド・ギア』を、闇慈は『デスサイズ・ヘル』を前にかざし、こう叫んだ。
「「文句があるなら俺たちの所に来い!!リアス・グレモリーの『兵士』と『死神』が相手になってやる!!」」
レイヴェルは二人の姿に顔を赤らめていた。そしてここでグレイフィアの放送が入った。
『リアス様の[ポーン]及び[遊撃手]。相手[キング]を撃破。よってこのゲームはリアス様の勝利です』
「やったぞ!!イッセー」
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