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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第二十六話 決着
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スサイズ・ヘルを右肩に担いでいた。

「・・・セイクリッド・ギアも所持していたのか」

「さあ・・・貴様に『死』を見せてやる!!」

闇慈は手始めに飛翔刃を飛ばし、ライザーの右腕を切り落としたが、それも瞬時に回復してしまった。

(やっぱり。飛翔刃じゃ相手に致命的なダメージを与えられないか・・・)

「どうした?『死』を俺に見せてくれんじゃなかったのか?」

「やっぱりお前はアホだな。アーシア。イッセーはどうだ?」

「はい。怪我は一通り治しました」

「サンキュー。アシーア」

一誠はアーシアから怪我を治して貰うと闇慈の隣に来た。

「すまねえ!闇慈」

「気にするな。イッセー。今お前が持っている能力を全部、手短に教えてくれ」

「あ、ああ」

イッセーの説明を受け終えると闇慈はニヤリと笑みを浮べた。そして作戦の内容を一誠に伝えた。

「良し!!二人で倒すぞ!!」

「おう!!」

そう言うと一誠はライザーに殴りかかった。しかしライザーはこれを読んでいたのか巨大な炎の球体を作り、一誠に向かって投げつけた。

「消し炭になれぇぇ!!!」

「それはゴメンだな!!闇慈!!」

「任せろ!!うおおお!!!」

闇慈は一誠の前に出るとデスサイズ・ヘルでその球体を斬り裂こうとした。

「バカめ!!その炎は『不死』の炎だ!!斬れるわけがねえだろう!!」

「それはこの光景を見てから言え・・・」

闇慈は魔力を注ぎ込んだデスサイズ・ヘルで球体を横に一閃するとその炎は霧散してしまった。

「バ、バカな!?俺の・・・『不死』の炎が!?」

「今だ!!イッセー!!叩き込め!!」

「うおおおお!!!」

ライザーが動揺している隙に一誠は左の篭手をライザーの鳩尾に叩き込んだ。

「ふっ。無駄だ!!俺にそんなものが効く訳・・・ゴフッ!?」

何時もなら平然としているライザーだが、今回は違った。何故なら・・・

「やっぱり悪魔には『これ』は効果抜群みたいだな?イッセー」

「ああ!!」

一誠が左手から出したのは『十字架』だった。これは闇慈がアーシアからこの時のために借りていたものだった。

「バ、バカな。『十字架』は貴様にとってもダメージを与える筈・・・っ!!まさか・・・貴様!!」

「そう言う事だ。この左腕はもう俺(悪魔)の腕じゃねえ。赤龍帝の腕だ。だから十字架も意味をなさない」

「さあ!!どんどん行くぞ!!イッセー」

今度は闇慈がライザーの顔面向かって何かを投げた。そして・・・

「飛翔刃!!」

闇慈は飛翔刃でそれを真っ二つにすると中から『水』が出てきた。

「イッセー!!」

「ブーステッド・ギア・ギフト!!」
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