第二十五話 中盤
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気に解放し『憑依・死神』を発動させた。
「な、何なの!?この魔力は!?」
「レイヴェル様!!お下がり下さい!!」
ユーベルーナがレイヴェルに言い切った瞬間・・・彼女の目の前には・・・死神がいた。足に魔力を集中させているのか闇慈の速さは格段に上がっていた。
「は、速・・・」
「うおおおお!!!」
闇慈は光速に近い速さでユーベルーナを斬り刻んで行った。そしてそれが終わるとユーベルーナは力尽きたように地面に倒れ付してしまった。
「申し訳ありません・・・ライザー様・・・」
ユーベルーナがそう言うと光に包まれ、消えてしまった。
『ライザー様の[クイーン]一名。戦闘不能』
「ユーベルーナが・・・こうもあっさりとやられるなんて・・・」
「はあ・・・はあ・・・残りは君と焼き鳥さんだけだな」
闇慈はデスサイズ・ヘルを右肩に担ぐとレイヴェルに近寄った。
「こ、来ないで下さい!!」
しかしレイヴェルの心の中には闇慈たちする恐怖に満ち溢れていた。それ故に足が動かずに、その場に倒れ付してしまった。
「・・・」
「ひっ・・・」
闇慈は丸腰のレイヴェルを『真紅の魔眼』で見下すように威圧をかけた。しかし闇慈はその威圧をすぐに解き、ライザーがいると思われる生徒会の校舎に体をむけた。
「あとは・・・あの焼き鳥か・・・」
「お待ち下さい!!」
校舎に行こうとした闇慈をレイヴェルが引き止めた。この時の闇慈は戦闘も無いため優しい性格に戻っていた。
「何かな?」
「どうして・・・止めを刺さないの?」
「僕は敵意の無い人と無駄に争いたくはないからね。僕が倒さないといけないのは・・・ライザーだけだよ」
「・・・」
「じゃあ。僕は行くね?えっと・・・レイヴェルさんだったかな」
その場を後にしようとした闇慈に再びレイヴェルが引きとめ、名前を尋ねた。
「あ、あの!!・・・貴方のお名前は?」
「僕は黒神闇慈。オカルト研究部の部員で『訳有の人間』だよ」
そういうと闇慈はレイヴェルに微笑んで別れを告げ、校舎に走っていった。
(不思議な方。怖かったけど優しい・・・そして笑顔が素敵な方でした///)
その時にレイヴェルの顔は少し赤かったらしい。
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