第78話 広宗決戦終結
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下し、一騎駆けで城門へ突撃をしかけ、振雷・零式で城門を粉砕して城内に入って行きました。
私の後を追い兵士が雪崩のように城内に入り込んできます。
私が脇目も振らずに城主の部屋に向かうと、先に潜入していた泉と水蓮が私を待っていました。
「正宗様、この先です」
「既に、死体を3体運び込み火をつけています」
泉と水蓮に案内され、城主の部屋へ後少しという場所に着くと前方は火が激しく燃えこれ以上進めない状態でした。
しばらくそこに佇んでいると、兵士達が遅れてこちらに向かってきました。
「劉将軍、こんなところでどうされたのです。ここは危険です。直ぐに立ち去りましょう」
一人の兵士が前方の火の手に見ながら言いました。
「この先に張角達が逃げて行ったのだが・・・・・・」
私は悔しそうな表情で言いました。
「なっ! 張角がですか!」
兵士達が驚きの声を上げています。
「ですが、この火ではもう生きてはいないのではないですか」
「しかし・・・・・・陛下に逆賊の首を献上できぬとは口惜しい!」
私は本当に悔しそうな表情をして、拳を強く握りました。
「劉将軍、そんな残念な顔をしないでください。広宗の黄巾賊10万を破ったんですから。後は、雑魚ばかりですよ」
兵士達は私の周囲を囲んで励ましてくれました。
私は少し彼らに罪悪感を覚えましたが、心の中で詫びる事にしました。
前方に広がる火の手が酷くなったので、私は泉と水蓮、兵士達を連れその場を後にしました。
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