第78話 広宗決戦終結
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、地和、人和よ。私の想いは分かってくれたか。お前達が私の為に働くというなら、私はお前達を全力で守ろう。だが、私を裏切れば命はないと思え」
私は張姉妹に真剣な表情で言いました。
「姉さん達、手間を掛けさせないで! 正宗様のご厚情に感謝いたします。このご恩は私達の行動にてお示しします」
天和と地和は泉を怖がっていましたが、人和が彼女達の頭をむりやり平伏させて感謝の言葉を言いました。
「お前達を約束通り保護してやろう。冥琳、朱里、雛里に張角達の身代わりはどうすればいい」
私は張姉妹から視線を反らし、冥琳、朱里、雛里を見て言いました。
「間を置かずに全軍で広宗の城を囲みましょう。泉と水蓮は我らが広宗の城の囲む前に中に潜入して、我らが城を囲むと同時に城主の部屋に火を放ち火事を引き起こしてもらいます。事前に城主の部屋には死体を3体入れて置き、張角達はその部屋で焼身自決したことにします。正宗様は最初にその部屋に向かえば良いかと思います。泉と水蓮はそのときに合流すればいい」
冥琳は既に考えていたのか、私へ即座に献策してきました。
「私も冥琳さんの策で問題はないと思います」
「私も同感です。下手に首を用意するとどこから露見するか分かりませんし」
朱里と雛里は冥琳の献策に賛同しました。
「泉、水蓮。戻って直ぐで悪いが広宗の城に向かってくれるか?」
「正宗様、お任せください!」
「正宗様、お任せください!」
泉と水蓮は拱手をして元気良く返事をしました。
「では、直ぐにでも立ってくれ。私達は四半刻後に広宗の城に向かう」
「ハッ!」
「ハッ!」
泉と水蓮は顔を引き締めて、陣幕を出て行きました。
張姉妹を見ると脱力して3人肩を寄せ合って支え合っていました。
「正宗様、ご英断感服いたしました」
「正宗様、本当にご立派です」
「長い目で見れば、正宗様の今回の判断は民の為になると思います」
冥琳、朱里、雛里は私を褒めていました。
「この先どうなるかまだわからない。まずは、無事に偽装工作を成功させないとな」
私は難しい表情で言いました。
「とはいえ、大変な爆弾を抱えることになりましたな。正宗様、今後は身辺を重々にお気をつけくださいませ」
「冥琳さんの言い分も最もです。そろそろ司馬懿さんが、星さんの故郷に到着しているんじゃないでしょうか? 広宗の城攻めが終わり次第、彼女の元に張姉妹を送りましょう」
冥琳と朱里は私に張姉妹の今後のことを話出しました。
四半刻後、私は全軍を率いて広宗の城を取り囲みました。
城を取り囲むと同じくして、城の方から煙が上がりました。
私はそれを確認するや自軍に総攻撃の命令を
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