第二十二話 開始
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「そろそろだな」
今は午後11時。闇慈は自分の部屋でその時を待っていた。そう今日はライザーとのレーティングゲーム当日だった。
しかし闇慈の心情は不安に満ち溢れていた。ゲームと言えど純血の悪魔を相手に下手をすれば命を落としてしまうということに心が不安になっているみたいだ。
(大丈夫ですよね?僕たち)
(安心して良い。お前達は強くなった。後は己の力を信じて全力が出せるかどうかだ)
(・・・そうですね。そして奴に『死』を見せてやります)
闇慈とデスが話しているとグレイフィアからの通信が入った。
「時間になりましたのでレーティングゲーム会場へご案内します」
すると闇慈の足元に特殊な魔方陣が展開され、闇慈は部屋から居なくなっていた。
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そして気が付くと闇慈は駒王学園のオカルト研究部の部室にいた。周りには闇慈以外の部員も集まっているようだ。
朱乃は巫女服を着ていて、朱乃以外は学校の制服を着ていた。
「皆様。今回のフェニックス家とグレモリー家のレーティングゲームの審判はグレモリー家の使用人グレイフィアがいたします」
今回のゲームの審判はグレイフィアが執り行うみたいだ。そして闇慈には少し疑問な点があった。
(・・・どうして『魔王』本人がこのゲームを見に来ているんだ?)
そう。このゲームに冥界の魔王兼リアスの兄である『サーゼクス・ルシファー』が観戦しにきているらしい。苗字も魔王の名前から取って『グレモリー』から『ルシファー』に変わっていた。この事によりリアスがグレモリー家の次期当主にならなければならないことを招き、このようなことになったのだ。
(・・・元はと言えば兄であるあの人が魔王になったからリアス先輩はこんなことに)
闇慈は心の中でサーゼクスに対する怒りと疑問を抱えていた。
(でも今はゲームに集中しないと・・・ここでやられたら水の泡だ!!そしてリアス先輩に不幸が訪れる!!)
「皆さん。これを耳につけてください」
朱乃は部員に花の種のようなものを差し出した。闇慈はこれが何なのか尋ねた。
「これは何ですか?」
「これは通信機みたいなものよ、アンジ。ヘッドホンを着けるように耳につけなさい」
「分かりました」
闇慈たちは種のような通信機を耳につけた。そしてそれを着け終えたと同時にグレイフィアからの放送が入った。
「それではこれよりゲーム開始となります。なお、制限時間は人間界の夜明けまでといたします」
その放送が終わると学校のチャイムが鳴り響いた。恐らく開始のチャイムだろう。
リアス達の本陣は『部室』。そしてライザーの本陣は『生徒会室』となっている。このゲームはチェスとほぼ同じだった。例えば『ポーン』である
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