スーパーロボット大戦OGs
0085話
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第一声がこれか。と言うか、この男はシャドウミラーに喧嘩を売って新兵器の供給が滞ったりしたらどうするつもりなんだろうか。幸い、ノイエDCには贄となってもらう事が決定している為その予定はないのだが、普通に協力関係を築いている場合は組織間の関係にヒビが入っても構わないというような言動だ。
「ハガネが来るぞ。迎撃準備を整えておけ」
俺の言葉にあからさまに胡散臭そうな顔でこちらを見る。
「おい、レーダーに反応はあるか? ……ふむ、こちらではその兆候は捉えていないが。手柄欲しさに出鱈目を理由に参戦か? 漁夫の利とでも考えているんだろうが、俺はそう甘くはないぞ」
……駄目だな、こいつは。一度徹底的に痛い目にあわなければこの性格は直らないだろう。
「隊長、どのように?」
「出撃の準備だけはしておけ。折角ここまで攻め込んだんだ、ハガネが来ただけで取り返されるのは面白くない。あの男の様子から見て虎の子のランドグリーズ部隊も準備はしてないようだし、実際にハガネが来れば俺達に頼るしかないだろう」
現状の戦力でシロガネの部隊相手にギリギリ優勢といった所なのだ。そこにハガネの部隊が加われば、どう考えても現状のノイエDCの部隊だけでそれに対抗するのは不可能だ。バン大佐から奥の手として与えられているランドグリーズ部隊が出撃すれば戦局は決定的になるが、あの様子ではその準備をしているとはとても思えない。
ウォーダンとの会話から数分、ついにその時がやってきた。
戦場にハガネがその姿を現したのだ。
「やはり来たか」
ハガネから次々とPTやAMが射出される。その機種は以前アラビア半島で戦った時と同じだが、こうして見る限り練度は上がっているようだ。
ノイエDC側へと再度通信を送る。
「さて、お前が出鱈目と言っていたハガネがやってきてどんどんとバレリオン部隊を落としていってる訳だが、どうする? 俺達はこのまま眺めているだけで構わないのか? ここまで攻めたムータ基地をみすみす見逃す手はないと思うが」
「ぐぐぐ……分かった。出撃したければ勝手にしろ。その間にこちらはランドグリーズの準備を整える!」
自分の言いたい事だけを言って通信を切る、か。器が知れるな。
それはともかく、許可はもらったんだ。なら後は実行に移すのみ。
「ウォーダン、出るぞ」
「承知!」
あちらの世界のテスラ研から接収したグルンガスト参式をイーグレット・フェフの技術であるマシンセルにより変異させた機体、スレードゲルミル。変異というだけあって、既にその姿はグルンガスト参式とは全く違うものになっている。あえて似ている点を探すとするなら、背中にあるドリルや頭部だろう。特に頭部はリーゼントのようになっているのが特徴的すぎる機体だ。
「ウ
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