スーパーロボット大戦OGs
0085話
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レイドル内には3つの勢力が存在している。1つ目はアースクレイドルに元々いたイーグレット・フェフやアギラ・セトメ等。2つ目はバン大佐率いるノイエDC。そして最後が俺達シャドウミラーだ。この3つの勢力の中では、アースクレイドル勢が大家という事もあり発言力が最も高い。次いで最大人数を誇るノイエDC。そして最後に俺達シャドウミラーとなる。ただし、これが実際の戦力となると順番が完全に逆転する。それ故に有能なノイエDCの指揮官なら、まずはアースクレイドル内での自分達の立場を強化する事を考える訳だが、その中でノイエDC内の事だけしか見えていない指揮官もいる訳だ。
俗に言う小物って奴だな。
ただ、その小物の指揮の下で行われているムータ基地攻略作戦は順調に進んではいるのだ。あるいは、その小物でも出来る作戦を考えたバン大佐を褒めるべきか。
「む」
ウォーダンがモニタを見て、感心したような声を上げる。
それに興味を引かれてモニタへと視線を向けると、そこにはリオンやガーリオンを各個撃破しているPTやAMがいる一方、基地の前に立ちふさがるように存在してバレリオンの攻撃を防いでいるジガンスクード・ドゥロの姿があった。
第三波の攻撃も読んでいる、か。だが数の少なさは現状では致命的だな。
実際、何とかバレリオンの攻撃は防げているものの、他のメンバーがリオンやガーリオンを迎撃する為に前に出ていた為、戻るのに時間が掛かっている。
その時間差は僅かなものだが、その僅かな差が命取りに……
瞬間、頭に走る違和感。既にお馴染みとなった念動力の共振だ。
「ハガネが来たか、これで形成は逆転だな。……もっとも、最終的な結果は変わらないだろうが。ウォーダン、ハガネが来るぞ。出撃準備をしておけ。俺も出る」
「ハガネが?」
マスクで隠れてはいるが、恐らくその顔は疑問を浮かべているのだろう。実際にレーダーに反応はないのだから。
「レモンから聞いていないか? 俺には念動力がある。そしてハガネにも念動力者が存在している。その共振、と言ってもいいかもしれないが、そのおかげで近づいたりするとその存在を感じる……事もあるんだよ」
正確に言えば、俺が共振をする事の出来る念動力者はアヤ・リョウト・ブリットの3人のみだが、わざわざそれを言う必要もないだろう。
「承知。すぐに出撃準備を済ませる」
俺の言葉に納得したのかどうかは分からないが、ともかくハガネが来るという事だけは理解したのだろう。スレードゲルミルの下へと向かうウォーダン。
グロウセイヴァーのコックピットへと乗り込み、ムータ基地攻略作戦の指揮をしているノイエDCの指揮官へと通信を繋げる。
「何だ? もう少しでムータ基地は攻略される。貴様等如きに用はないから大人しく見ていろ」
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