第十四話 アイテムとの会談
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「なんてね、冗談よ。滝壺のことを考えてくれたんだし、重要な情報も貰ったんだからそこまではしないわよ」
いきなり攻撃を仕掛けてこられると危ないので、咄嗟に空間盾を展開しておいたのだが、麦野さんはウインクしながらそんなことを言ってきた。
「あれ……まじで?」
「当然でしょ。それとも何? アナタは私のことをバトルジャンキーか何かと勘違いしてるわけ?」
「いえ、そんなことはないです」
思わず聞き返した俺に詰め寄ってくる麦野さんにこたえる。口には出せないけど、バトルジャンキーは御坂さんで確定のはずだから、その点に関しては心配ご無用です。それ以前に麦野さんの場合、快楽殺人マニアっぽい気がするんだけど……。
「まあいいわ。それじゃ帰りましょ」
麦野さんはそう言ってアイテムのメンバーを引き連れ部屋を出て行った。
「ふー……。まぁ、助かったのか」
麦野さんならやりかねないと思っていたからマジでどうなるか心配だったけど、俺の中での麦野さんのイメージが間違ってるのか、この世界での麦野さんの性格が丸くなってるのか、何とも判断がつかないものの悪くはない傾向だと思う。
そこでふと気になったのが、麦野さん達の能力が使えるようになってはいないか、ということだった。しかし、麦野さん達が帰った状態でこの部屋に居るのも何だか不安だったので、俺は取り敢えずロビーまで移動した。一応、フロントで麦野さんが取った部屋の状態を確認し、俺が出た時点でチェックアウトになるという事だったので、俺が出た事を伝えた。
ロビーの自動販売機で凝縮栄養飲料SURVIVAL+1というスポーツドリンク風のジュースを買うと、あまり人目に付きそうもない奥のほうのソファに腰掛ける。
ジュースのプルタブを引きながら、まずは7つ目の能力強度を5000万に戻しておく。こうすることで、それより上段の能力強度が5000万未満に設定されている場所も、5000万に再設定されるのである。
次に能力名7のところでドロップダウンリストを見てみる。昼過ぎに確認したときにはリストの全てを見たわけではないので、原子崩しや窒素装甲が入っていないか確認する。下の方までスクロールしていくと、一番下から4番目の位置に原子崩しを見つけた。その下は能力追跡となっているので滝壺さんの能力だろう。更にその下が絹旗さんの窒素装甲で、その下には操詐話術という能力が入っているのだが、これがフレンダの能力であろうことは容易に想像できる。
取り敢えず、能力追跡は使えるように能力名2にセットしておく。麦野さんの|原子崩し《メルトダウナ
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