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SAO─戦士達の物語
ALO編
六十三話 Link start
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かなり少なくなった。どうやらプーカの初期装備は、角笛のような形をした笛と、小さな護身用ナイフらしい。心もとないが……仕方ない。ユイ曰く、スキル値の方に関しては実際に人間のGMに見られない限りは大丈夫であろうという事だった。

「ところで……ユイはこの世界じゃどういう扱いになるんだ?」
「あぁ、そういやそうだな。人間のGMが居るっつーことはMHCPはお役御免だろ?」
「うぅ……言い方に悪意を感じます叔父さん……」
「はは。悪かった悪かった……その叔父さんと言うのどうにかならんかね?」
「?どうしてですか?叔父さんは私の生みの親である桐ケ谷博士の弟さんでパパのお義兄さんで……」
「わかった。俺が悪かった」
「……?」
少し落ち込んだリョウを、キリトが苦笑しながら見つめ、ユイは不思議そうに首をコテンッとかしげている。と……

「で、ユイ。どうなんだ?」
「あ、私は……この世界にもプレイヤーサポート用のAIが設定されてるみたいです。《ナビゲーション・ピクシー》と言う名称で、私はそこに分類されています」
「小妖精《ピクシー》っつう割には、でかくねぇか?」
「いえいえ……」
復活したリョウの問いに、ユイはよくぞ聞いてくれましたといった風に胸を張ると……ポンっと言う音とともに突然消えた。

「お、おい!?」
「ん……?キリト、膝だ膝」
「え……?」
「パパー、こっちですよー」
一瞬キリトはあわてたが、リョウはすぐにユイの消えた原因が分かった。キリトの膝の上に、掌サイズまで小さくなったユイが立っていたのである。
キリトも自分の膝を見て、眼を見開く。

「これが、ピクシーとしての姿です!」
えへん!と言いたそうな顔をして、ユイは腰に手を当てて平べったい胸を張る。小さな体の背中で、透明な翅がぴくぴくと動く。

「おぉ……」
「ははっ。なーるほどね」
キリトもリョウも簡単としたように声をあげ、キリトがユイの頬をつつくと、ユイは笑いながら空中にしゃらんっ。と浮き上がった。
それを見て、リョウがちょっとした期待とともに声を出す。

「……管理者権限はねぇのか?」
リョウが聴くと、ユイは申し訳なさそうに表情を沈ませる。

「すみません。接触したプレイヤーのデータを見たり、リファレンスや広域マップなどへのアクセスといくつかのスキルの行使程度ならできるんですが……」
「そうか。まぁ、いいだろ」
どうやらユイの管理者権限を当てにすることはできなさそうだ。まぁそれならそれで、自分たちで何とかすればいいだけの話だ。
その後、キリトがユイにアスナがこの世界に居るかもしれないという事。そのために、世界中へと行く必要がある事を告げ、ユイの権限で現在地等を確認していた時だった。ふと、キリトがこんな事を言ったのだ

「そういえ
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