第四十八話 妖神その七
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白と黄色のコントラストの店の中の前を見る。そこには喫茶店があった。彼は客が何人かいるその喫茶店を見て言うのだった。
「少し疲れたのう」
「ではあそこに入ってか」
「本を読みながらコーヒーでもな」
「そういうことか」
「それでどうじゃ」
こう牧村に勧める。
「コーヒーとワーグナーはじゃ」
「そうだな。いいな」
牧村もその提案に頷く。
「俺は別の本にするがな」
「それでもじゃな」
「コーヒーを飲もう」
「じゃあ僕達もね」
「ジュースだけれどいいよね」
「それで」
ここで妖怪達も言ってきたのだった。それでだった。
彼等はそのまま喫茶店に入る。それぞれ本を手にしてだ。
見れば妖怪達の本はだ。様々だった。
「漫画だけではないな」
「うん、ゲームの攻略本もね」
「ほら、あるから」
「そういったのも買ったんだ」
「つまりだ」
牧村はその攻略本を見ながら言う。
「ゲームもしているのか」
「そういうこと」
「ゲームもしてるよ」
「ちゃんとね」
その通りだとだ。妖怪達も彼の問いに答える。
「遊びは何でもするからね」
「それもかなり楽しくね」
「そうしてるからね」
「だからか」
それに納得する牧村だった。今度は特に驚いていない。
そうしてだった。彼はこう言うのだった。
「では俺もだ」
「牧村さんもゲームするよね」
「やっぱり」
「そうだよね」
「している」
実際にそうだと答える。それはその通りである。
そしてだった。彼は言うのだった。
「それではだ」
「うん、それじゃあ?」
「どうするの?」
「そのゲームのこともこれからは話をしたいな」
ゲームの話題もしていくというのだ。
「何かとな」
「そうそう、ゲームって一人でやるだけじゃ中々先に進めないからね」
「行き詰るんだよね」
「特にアドベンチャーとかしミュれーションはね」
「そうなるよね」
「どうしてもね」
こう言っていく妖怪達だった。
「面白いゲームなら余計にね」
「昔のゲームなんか凄いよね」
「そうそう」
「解けるかって謎があったりとか」
「そうだな」
そしてだった。牧村は昔のゲームの話題にも乗ってきた。
「例えばドルアーガの塔だな」
「ああ、あれね」
「あのゲームね」
「あれは凄かったね」
妖怪達はそのゲームの名前を聞いてすぐに反応してきた。
「もうわからないって」
「あんなアイテムの出し方」
「しかもちょっと間違えたらだからね」
「そうそう」
話が盛り上がってきていた。
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