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髑髏天使
第四十六話 形変その十六
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「それでね。僕も同じだから」
「そういうことだな」
 死神が目玉のその言葉に頷いた。
「私達もな」
「何か楽しくなってきたよ」
 目玉の言葉がふとうきうきとしたものになった。
「急にね」
「戦いに参加できるからな」
「うん、だからね」
 まさにそれが理由だった。
「そうなってきたよ」
「なら共に楽しむか」
「うん、そうしよう」
「私達はこれから戦いの時も常に一緒だ」
「ずっとね。離れないよね」
 こんな話をしてだ。彼等は今は自分達のその世界に戻るのだった。
 そうしてだった。そのうえで、である。
 牧村も自分の居場所に戻った。そこはだ。
 屋敷である。そこに戻って休むのだった。それでその日は終わりであった。だが、である。彼等は戦いの中に生き続けるのだった。今は。


第四十六話   完


                 2010・10・21
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