第四十六話 形変その十四
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そしてだ。彼等は攻撃を当てられずその虫に消し飛ばされ次々に青白い炎に変わっていく。それは死神と目玉の前にも同じだった。
その二人がだ。お互いに話すのだった。その間も馬は進み鎌が煌く。彼等の周りでは赤い炎が次々と発生することになっていた。
そしてだった。その中でだった。彼等は話すのだった。
「いけるね」
「そうだな」
死神は目玉の言葉に答えた。馬になっている彼のだ。
「これはな」
「万全だな」
「そうだね、いけるね」
「間違いなくな」
「ただね」
しかしだ。ここで目玉は言った。
「僕もこうして戦いに加わるってことはね」
「それだけのことになっているということか」
「うん」
こう答える目玉だった。
「力が備わればその前にその力を使わなければならない相手が出て来る」
「それが今だな」
「そういうことだからね」
こう彼に話すのだった。
「それはわかっておいてね」
「無論だ」
死神の返答は簡潔なものだった。
「それはだ」
「わかっているならいいよ」
「そうか」
「今度はどういった相手かな」
目玉の声に興味深いものを期待するものが宿った。
「一体ね」
「そうだな。おそらくはだ」
「おそらくは?」
「そろそろ神が出て来るな」
「神、ね」
「それが出て来るな」
こう話すのだった。
「おそらくだがな」
「そうなんだ、神が」
「そうだ、あの男は」
「あれはまだだろうね」
目玉はこう死神に返した。6
「多分ね」
「まだか」
「多分だけれどね」
これが彼の予想だった。
「それはないね」
「そうか」
「うん、それでだけれど」
「ああ、今だな」
「今のこの妖魔達はこのままいけるかな」
「いけるな」
それは間違いないという死神だった。
「普通にな」
「そうだね。僕も加わったせいかな」
「それは間違いない」
死神は言いながら左に鎌を振るった。それでだった。
そこにいた妖魔の一人をだ。赤い炎に変えたのだった。
そのうえでだ。また目玉に対して述べた。
「馬が手に入ったことはだ」
「やっぱり大きいよね」
「これからは戦いでも共にだな」
「そうだね」
また答えた目玉だった。
「じゃあ一緒にね」
「戦うとしよう」
「うん、じゃあね」
こうしてだった。死神は今は二人であった。まさに一心同体となりそのうえでだ。縦横に戦い妖魔の数を次々と減らしていく。
髑髏天使もだった。突き進み続けていく。その突進の中で妖魔を屠っていく。
そうしてだ。彼は言うのであった。
「貴様等を倒してだ」
「どうするというのだ」
「それで」
「俺は次の戦いに向う」
そうするというのである。
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