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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十七話 破壊の咆哮 ★
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。
アーチャーさんが手の届かないどこかに行ってしまいそうで怖くて
「アーチャーさん!」
アーチャーさんを呼ぶけど答えてくれなかった。
それが少し悲しかった。
その時、アーチャーさんからものすごい量の魔力が噴き出す。
それとほぼ同時にジュエルシードから魔力が解き放たれた。
「……あ」
視界を覆い、世界を染める青い光。
それに、その存在にただ恐怖した。
「―――
熾天覆う七つの円環
(
ロー・アイアス
)
!!」
そんな中でも聞えた声。
アーチャーさんが左手を突き出し、青い光を遮るように鮮やかな花が咲いた。
「あれだけの魔力の奔流を止めるなんて」
ユーノ君は驚いていた。
でもこのままじゃアーチャーさんが危ない。
だけどレイジングハートもボロボロで、私には何もできない。
そして花は徐々に傷ついていく。
そんな中で花の花弁が一枚散るとともに顔に何かかかった。
「え?」
でもそんなの気にならなかった。
だって花弁が散るとともにアーチャーさんの外套の左腕のところが引き裂かれる。
それと一緒にフードが引き裂かれて、仮面も砕かれていた。
そこには見覚えのある白い髪。
そう、私がよく知っている料理が上手で優しい男の子。
「士郎君!!」
叫ぶ!!
私にはそれしかできなかった。
だけど私の声は届かない。
左腕に酷い傷を負っているというのはここからでもよくわかる。
なんで気がつかなかったんだろう。
前を見据えた強くて、でもたまにどこか悲しそうな赤い瞳。
そして、温泉の時には私をあまえさせてくれた。
アドバイスをしてくれた。
全部知ってたんだ。
少し考えれば、わかったと思う。
でも
「……怖かったんだ」
温泉の時の士郎君の瞳。
どこか感情がなくて怖い瞳。
知ってしまったら士郎君がいなくなるような気がして踏み出せなかった。
フェイトちゃんにもちゃんと伝えた私の思い。
自分の暮らしている街や自分の周りの人たちに危険が振りかかったら嫌だから、守りたいから
だけど今の私は無力だ。
士郎君に守ってもらって、士郎君は傷ついていく。
そんなのは嫌だ。
私はもっと強くなりたい。
side 士郎
ジュエルシードの魔力とぶつかり合い、アイアスは一枚、また一枚と霧散していった。
そして、今手に残るのは一枚のみ。
これが破られれば最後、なのはやフェイトが傷つくことになる。
そんなことが認められるはずがない。
「おおおおおおおおおおおおっ!!!!」
咆哮する。
264の魔術回路の魔力をアイアスの最後の一枚に注ぎ込む。
す
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