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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十七話 破壊の咆哮 ★
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ぶつかり合う度に、それに応える様に反応が強くなる。
そう、それはまるで鼓動のように。
……焦るな。情報を整理しろ。
今ここにいるのはなのはとフェイト、アルフ、ユーノ。
そして、俺と俺の使い魔三体。
それ以外は視認できない。
違う。何かを見落としている。
「……鼓動? まるで……聖杯のような」
そう、なんで今まで思い出さなかった。
聖杯は魔力が満ちた時、まるで生き物のように鼓動し、産声をあげようとしていたはずだ。
つまりこの大元は
「ジュエルシード」
なのはとフェイトの手によって封印された状態だと安心しきっていた。
だが気がつくのが遅すぎた。
なのはとフェイトの視線はジュエルシードに向き、一直線に空を駆ける。
「よせっ!!」
声を荒げ、地を蹴るが何もかもが遅すぎる。
ジュエルシードがなのはの杖とフェイトの杖の間でぶつかり合う。
そして、世界から音が消え全てが静止した。
静止した世界に響く何かが割れる音。
なのはとフェイトの杖に亀裂が入り、世界は動き出す。
今までと比べ物にならないレベルの膨大な魔力が放たれる。
白い閃光。
その中に飛び出したままの速度で飛び込み、コントロールを失い吹き飛ばされそうになっていた、なのはとフェイトを抱きかかえる。
「ぐっ!」
だけどそれが精一杯。
まるで暴風。
それに弄ばれながらなんとか大地に足を着け、さらに滑っていく。
「フェイトっ!」
「なのはっ!」
俺のところにアルフとユーノが駆けてくる。
二人を離し、ジュエルシードに一歩進みながら意識を自分の身体に向け解析をかける。
―――魔力、問題なし
―――肉体、損傷なし
あれだけの魔力を溢れさせておいて身体に傷一つつけないとはずいぶんふざけたモノだ。
だが安心できるものではない。
魔力を溢れ、青い光の柱が生れるが、それも治まる。
だがそれは始まりに過ぎない。
放たれた魔力は再びジュエルシードに集束していく。
あまりの魔力に世界が軋みをあげる。
アレはまずい。
「アルフ、ユーノ、全力で二人を守れ」
「アーチャーさん!」
後ろからなのはの声が聞こえるが反応している余裕はない。
なのはとフェイトの杖の能力がどれくらいか知らないが、見るからにボロボロだ。
あれだけのダメージを負っていたらまともに動作するかも怪しい。
光の中央にあるジュエルシードを睨むが、間に合うか。
―――264本の動作可能魔術回路の撃鉄を起こす。
ジュエルシードから膨大な魔力が放たれた。
それはまさしく咆哮。
それを
「―――|熾天覆う七つの円
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