第四十四話 妖虫その二十五
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だ。こう言ったのであった。
「そういえばな」
「うん、これまでそんなこと言ってなかったよね」
「とてもな。興味もなかったしな」
「君変わったよ」
「変わったか」
「うん、変わったね」
また彼に告げた。
「何もかもがね」
「そうか」
「自分で自覚はしていないのかな」
「していない」
まさにそうだというのである。
「私は私だ」
「そう思っているけれどね、君は確かにね」
「そうか。それではだ」
「どうするの?」
「その変わった私を受け入れるとしよう」
これが死神の返答だった。
「それではな」
「そこも変わったね」
「それもか」
「うん、いいようにね」
そんな話をしながらだった。死神は彼が本来いる場所に戻るのだった。それに目玉も同行する。彼もまた何かが変わろうとしていたのだ。
第四十四話 完
2010・9・23
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