第六話 大天その十五
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それはわかることはないわ」
ここで突き上げてきたその剣を左に跳んでかわす。
「何故なら」
「むっ!?」
「あんたがここで死ぬからよ」
左に跳ぶと共に右手を横に払ってきた。その爪が髑髏天使の胸を襲う。
これはかわせなかった。下から上に剣を出しそれに神経を集中させていた為だった。剣は空しく空を突き身体のバランスを崩してしまっていた。それが命取りになった。
爪は胸を切り裂いた。そこから鮮血がほとぼしり出る。
「ぐっ・・・・・・」
「鎧で助かったかしら」
だがそれは致命傷ではなかった。のぶすまの言葉通り鎧に助けられた。
「その南蛮の鎧にね」
「不覚、遅れを取った」
前屈みになり左手でその傷口を押さえる。確かに致命傷ではなかったがそれでも傷が深いのは明らかだった。それを隠すこともできなかった。
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