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髑髏天使
第四十四話 妖虫その二十二
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でだ。また粘膜を放とうと口を向けてきた。
 髑髏天使はその妖魔を見据えてだ。ある動きを取った。
 左手に持っているサーベルとだ。右手の剣を合わせた。
 柄と柄を合わせる。そうしたのだ。
 彼のその仕草を見てだ。死神は問うた。
「それは何だ」
「何だ、か」
「そうだ、それは何だ」
 こう彼に問うのである。
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