第四十三話 熾天その十四
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
を消した。
後に残った二人はすぐに元の姿に戻った。そのうえで、であった。
死神がだ。牧村に告げてきたのだ。
「私はこれで帰るがだ」
「また会うということか」
「そうだ。貴様は天使として最高の力を手に入れた」
「遂にということか」
「しかしそれについては何とも思っていないか」
「あくまで戦うだけだ」
それだけだと。髑髏天使は言った。
「それだけだからだ」
「そうか。それでか」
「この力は戦い。そして生き残っていくだけの力だ」
その髑髏天使の力はだ。そうしたものだというのだ。
「それ以上の、それ以外の何者でもない」
「それに取り込まれることはないか」
「ないようにする」
こう死神に返した。
「今の俺の考えはこうだがな」
「いい。それでだ」
「いいか」
「そうだ、いい」
死神も言った。
「それでな。それではな」
「そうだな、また会おう」
「次の戦いの時にでもだ」
こう話してそれで姿を消す。牧村もサイドカーを呼んでそれに乗ってだ。屋敷に戻った。その新しい力について話した後でだった。
第四十三話 完
2010・9・2
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ