SAO編
五十話 解放軍リーダー救出作戦
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ルは、ひとまず中心に居たアスナに向かって頭を下げた。
「はじめまして。ユリエールです。ギルドALFに所属しています」
「ALF?」
基本的に、SAOでは名乗る時、自分の名前と所属するプレイヤータイプ(もしくは所属ギルド名)を述べる。例えばアスナは、「アスナ KoB」キリトだと、「キリト ソロ」といった具合だ。
しかし此処で、アスナはユリエールの述べたギルド名に首を傾げた。ALFという名には、聞き覚えが無かったからだ。
そこに助け船を出したのは、意外にもリョウだった。
「|Aincrad Liberation Forces (アインクラッド解放軍)の略称だな。つかその略称久々に聞いたわ」
「り、リョウ!失礼だよ!」
少しぶっきらぼうな口調で言ったリョウを慌ててサチが注意するが、ユリエールは特に気にした様子も無く微笑んで、受け答える。
「すみません。皆さんには『軍』で定着していますもんね……私は正式名称がどうも苦手で……」
苦笑しながら言ったその声は落ち着いた少し低めの大人っぽい声で、銀髪と空色の瞳という冷悧な印象の見た目も相まってクールビューティと言う言葉がぴったりに思えた。
続いて、アスナが自己紹介に移る。
「はじめまして。私はギルド血盟騎士団の……あ、今は一時脱退中なんですが、アスナと言います。この子はユイ」
紹介を受けたユイは、不意に名前を呼ばれた事に気付くと、ぱっと顔を上げ、ユリエールをじっと見て……やがて小さく首を傾げた後、二コリと可愛らしく笑って視線を戻した。
続いてリョウ達が自己紹介をする。
「リョウコウっす。ソロです」
「サチと言います。生産職……です」
普段あまり名乗らないサチは若干緊張気味だったが、特に噛む事も無く言えた事にホッとした様子を見せる、
するとユリエールは、少しだけ考え込むようなしぐさを見せた後、小さくつぶやいた。
「KoB……道理で連中が軽くあしらわれる訳だ……」
それを聞いた瞬間、アスナの顔が強張る。
あしらわれた。という事は、この女性は昨日の事を知った上でこの教会に来ているのだろう。彼女が軍のプレイヤーで有る事も加味すると可能性として考えられるのは……
「つまり昨日の件で抗議に来た……という事ですか?」
「いいえ。その逆です。むしろ良くやってくれたとお礼を言いたいくらい」
「…………?」
事情がつかめない。
普段の軍の姿からすれば、この状況で有れば怒鳴り声の一つでも上げそうなものだが、そうではない?ならば何を?と、アスナを始めとしたユリエール以外の五人が疑問に思っていると、椅子に座ったユリエールが突然姿勢を正して、言った。
「今日は、皆さん四人にお願いが合ってきたのです」
「お願い……?」
アスナの問いに頷いたユリエー
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