SAO編
四十八話 路地裏の徴税(恐喝)隊
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このガキどもから聞いたんだよねぇ……昔上の方に居た“おねいさん”から貰ったお金が有るって……さ!」
『…………』
「カカカ……!」と、奇妙な笑い声を出した男の、その台詞を聞いた途端、リョウは行動していた。
先ず前に出ようとしていたアスナを、肩を掴んで抑える。
「あ、あのお金は……」
「なぁ?それくれたらさぁ、今回は取りあえず引いてやるよ?」
「あぁ。滞納分全部払えるくらい有ったら、だけどさ?」
『…………』
不満そうな顔で此方を睨んだアスナを取りあえず無視し、前に出る。
「ほらほらぁ?金でもガキの裸でも、俺達はどっちでも良いんだぜぇ?」
「……っ!わ、わかり「ちょっとすんません」」
ついに了承しようとしたサーシャの横を、少し避けて通り……
「あ?何だテメ……」
「退け」
「えっ?」
「は?」
「な?」
「……ハァ」
「ェぎぁ!?」
怪訝そうな顔をした軍の内の一人に思い切り冷裂を振り下ろし、男を吹き飛ばして、“ブロック”を突破した。
「ったく……ガキ相手に寄ってたかって、ちったぁ恥ずかしいとは思わねぇのか?」
呆然としている全員(キリトを除く)を無視して子供達を囲んでいた連中の上を飛び越え近付き、放心状態の子供に装備を戻すように言ってから、振り向いたリョウが初めに言った一言は呆れかえった様子のそれだった。
「な……う、うるせぇ!何だテメェは!軍の任務を妨害する気か!?」
「任務……ね。ガキ相手の恐喝が任務たぁ、軍ってのは何時から出来そこないのヤクザみてぇな集団になったんだ?」
「んだとぉ!?」
イラついたように男はリョウに詰め寄って来るが、その肩を、後ろに居た更に重厚な鎧の男の手が抑えた。どうやらリーダーのようだが……
「まぁ待て待て……アンタ、見ない顔だけど、『軍』に立て付くって事の意味、分かってんだろうな?何なら本部でじーっくり話聞かせてもらっても良いんだぜ?んん?」
『言ってる事殆どヤーさんじゃねぇか……』
段々と近づいてきつつ、此方を睨んでそんな事を言う男を鬱陶しそうに眺めながら、そんな事を思う。
と、今度は男は何を思ったか腰からブロードソードを引き抜いて、何故か刀身を触りながら話し始めた。
「それとも圏外行くか?圏g「やなこった」いげ!?」
長々と話している内に、男の顔面に冷裂が叩き込まれ男が吹っ飛んだ。
ちなみに当然だがこの街は「圏内」なのでダメージは無い。ならば何故吹っ飛んだかというと、犯罪防止コードの、もう一つの特徴ゆえだ。
以前言った通り、基本的にコードが働く「圏内」では、武器を誰かに叩きつけてもその刃が相手に届く事が無い。即ちダメージは通らないのだ。
しかし実はこれ、切られる側の安全を保証する以外にもう一つ意味
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