第77話 広宗決戦
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の条件を飲めば助けてくれるんですか? 後でやっぱ殺すとか嫌ですよ」
張宝は私を疑うような表情で言いました。
「劉正礼様の利は何なんですか?」
張梁は私に真剣な表情で言いました。
「利か? 利ならある。お前達を通して黄巾賊に降伏を促し、無駄な血を流す必要が無くなる。その上、降伏した者達に賦役を課すことで労働力が手に入る。他にもいろいろな利があるが、それを知る必要はお前達には無いだろう。それで返事はどうなんだ?」
私は怜悧な目で張梁を見て言いました。
「・・・・・・劉正礼様が掲示された条件を全て飲みます」
「そうか・・・・・・。では、今直ぐ名前を捨ててもらおう。お前達の真名を教えろ。今日からはそれがお前達の名前だ。偽名でも良いかもしれんが、お前達がボロを出すとも限らないからな」
「別に気にしないで下さい。私達、芸名を真名にしているので大丈夫です。私は天和です」
「地和です」
「人和です。これからよろしくお願いいたします」
張姉妹は私に頭を下げて、自分の真名を言いました。
「私の真名は正宗だ。これ以後は私のことを真名で呼べ」
私が張姉妹に真名を預けると言うと、彼女達は驚いた表情になりました。
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