第四十一話 暗黒その二十
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こそな」
「それならばだ。今は待て」
待てというのだった。
「いいな、待て。楽しみにしていろ」
「そうしよう。それではだ」
「待たせてもらう」
「是非な」
「待っていることだ」
男の言葉は繰り返しだった。
「それではな」
「そうさせてもらう」
「それではな」
「また。話そう」
こう話していってだ。彼等は気配を消した。そしてだった。
男もまたそこから姿を消す。後に残るのは何もない。無、それだけだった。
第四十一話 完
2010・8・4
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