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SAO─戦士達の物語
SAO編
四十一話 HOME
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ているのが目に入った。ったく……

「かまわんぞ、別に食っても」
 そもそも許可を出すなら俺ではなくサチだ。
さっきのは半分は冗談のつもりだったのだが、本気にさせてしまったらしい。
まぁそんな事を説明するより先に、許可を出されたシリカは目を輝かせながらケーキを解体に掛かったが。

「あんまりがっつくなよ〜」
「ふふふ……」
 俺は苦笑しながら注意を飛ばし、サチも微笑みながらその様子を見つめている。
まぁケーキとナッツに夢中になっている一人と一匹にはまるで聴こえていないようだが。と思ったらピナはナッツを食べ終えたようだ。食後の運動のつもりなのか、ふわりと浮きあがって部屋の中をうろうろし始める。やがて……

「きゅるっ!」
「んぐ、あむ……っておい、ピナ、俺今食ってるんだけど……」
 何故か俺の頭の上に乗った。
以前からなのだが、ピナは偶に俺に会うと、やたら俺の頭の上に乗りたがる。
とは言えずっと乗せる訳ではない。幾ら小型とはいえ、それなりの重さがあるので長時間やってると首が疲れるからだ。まぁ此奴の体表を覆うふわふわした羽は非常に気持ちいいので、±ゼロと言ったところ……いや、むしろプラスか。
ちなみにサチなんかは結構動物好きなので、この状況になると羨ましそうな目で俺を見る。
なお、シリカ曰く、彼女以外でピナが自分から誰かの上に乗るのは俺だけなのだそうだ。

 使い魔モンスターの自由行動のパターンは本来ランダムのはずなのだが……此奴だけ他と違う高性能なAIでも宿ってるんじゃなかろうな?

 仕方なく俺は姿勢を正して、ピナを頭に乗せたままロールケーキを食べ進める。
うむ。実にシュール。

 と、先程の餌をねだる仔猫みたいな表情が嘘であったかのように、ロールケーキをもぐもぐとしては「んん〜〜〜」とか言って輝く様な笑顔を浮かべている女子に目が行った。

「なぁ、ピナ」
「きゅる?」
 何だ?と言うように首を下にして視線をやや上に向けた俺を見下ろしたピナが返してくる。
てか言葉分かるのか?此奴。

「彼奴って何時も飯あんな感じなのか?」
「きゅる」
 多分肯定。小さく首縦に振った様に見えたし。
ちなみに言っておくが、今は一応正午である。

「あんながっつく様な食い方してたら太るよな?」
「きゅる。きゅるる」
「はぁ?そうなのか?」
「きゅるる、くる、きゅ」
「ありゃりゃ、マジか。お前も苦労人、いや苦労竜だなぁ」
「きゅるぅ……」
「って、何の話してるんですかっ!」
 シリカが怒鳴った。珍しい。

────

「ごちそうさまでした」
「きゅるる」
 昼過ぎ。
ケーキを食った後シリカとサチと俺とで軽い雑談を重ねていると、シリカにメッセージが届いた。何やらどこぞのプレイヤーショ
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