第三十八話 老婆その二
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よ」
にこりと笑っての言葉をまた言ってみせる。
「さもないと声かけられて大変ですよ」
「そんなになの」
「私が男だったら絶対に若奈さんに声かけますよ」
こうも言うのだった。
「ですからね」
「そう。だったら今から」
「はい、そうして下さい」
また若奈に勧める。
「そういうことで」
「ええ、それじゃあ」
「さて、それじゃあお兄ちゃんは」
「ああ」
兄への話になっていた。
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