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髑髏天使
第六話 大天その二
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他の階級の天使達についても調べておく」
「大天使の上もか」
「九つもあるからのう」
 一口に言ってもそれが尋常でないことは博士にも牧村にもわかるものだった。今でさえ大天使について何一つわかっていないからだ。だから二人は晴れない顔になっているのだ。
「さて、何が何かじゃが」
「調べてわかるのならいいがな」
「調べてわからん場合もあるからのう」
「世の中はいつも答えが出るわけじゃない」
 達観した牧村の言葉だった。
「わからない場合も考えておいた方がいい」
「そうじゃな。しかしそれにしてもじゃ」
「どうした?」
「相変わらず達観しておるのう」
 牧村の顔を見つつ感心したように述べる博士だった。
「何があっても。当然として受け止めておるではないか」
「何が起こっても不思議じゃない世の中だ」
 そのクールな声で答える牧村だった。
「少なくともそう思っているからな」
「だからか」
「妖怪もいる」
 ここで妖怪達に目をやる。
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