第八話
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?」
「ッ!? 誠兄ッ!!」
魅魔の言葉に思わず後ろを振り返る。負傷した誠兄を後ろに置いたのは私だ。
「え……?」
しかし、後ろの地面に横たわっているはずの誠兄はいなかった。
「ほら、直ぐによそ見をする」
「ッ!?」
いつの間にか魅魔は私の全周囲に弾幕を形成していた。
……逃げ場がない。
「王手……だね」
魅魔はニヤリと笑い、一斉に弾幕を発射した。
「誠兄……」
私は迫り来る弾幕に思わず目を閉じた。
「……?」
しかし、弾幕が私に命中しない。それどころか痛みすらない?
「これは……」
恐る恐る目を開けると、私の周囲には多数のスキマがあった。
「スキマ……八雲紫かい」
「……久しぶりね魅魔」
魅魔の言葉に、別のスキマから紫が出てきた。
「……あの時以来だね」
「……えぇそうね」
魅魔の言葉に紫は扇子を拡げて口を隠す。
「何しに来た……と言うのは止めておくよ。どうせ博麗の巫女を助けに来たんだろ」
「……そうね、霊夢を助けに来たのは確かよ。でも……貴女の呪縛を解かしに来たのよ」
「……何だって?」
紫の言葉に魅魔はそう聞き返した。
「……ぅ……」
あれ……此処は……。
「知らない……天井だ……」
ネタ乙とか言うな。いや本当に知らん天井だしよ。
「あ、起きましたね」
そこへ、頭にウサ耳が生えた女性が視界に入ってきた。確か名前は……。
「鈴仙……だったな」
「そうですよ、此処は永遠亭です」
「……俺は確か博麗神社にいたはず……」
「八雲紫のスキマで此処に移送されたのよ」
そこへまた新たな女性が部屋に入ってきた。名前は……。
「超年増」
「何ですって?」
「……と、鈴仙が言ってました」
「ちょッ!?」
「うどんげ〜」
「ヒイィィィッ!!」
……済まない、鈴仙。
「確か八意永琳……さんでしたね」
「えぇそうよ」
鈴仙に注射しようとしていた八意は注射器を仕舞って俺にそう言う。
「兎達が永遠亭の玄関前に血まみれで倒れていた貴方を見つけたのよ。それにスキマを見たというし送ったのは八雲紫しかいないわ」
「はぁ……って戦闘はッ!? つぅ……」
魅魔との戦闘を思い出して立ち上がろうと思ったが、脇腹の激痛でベッドに沈みこんだ。
「あぁ駄目ですよッ!! まだ負傷しているんですからッ!!」
「けど……霊夢が……」
マジで痛いけど此処は我慢して神社に戻らないと……。
「その必要はないわ」
「紫さん……」
突如開
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