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『曹徳の奮闘記』改訂版
第八十五話
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「今回は助かったよ。ありがとう」

 俺は二人に頭を下げた。

「いいわぁ。私達は何もしてないわ、ただ華佗ちゃんに病人を教えただけよぉ」

「……そうか」

「それじゃあ行くわぁ。ダーリンを追いかけないとねぇ」

「そうであるな」

「そうか、またな」

「えぇ、またね。ブルウゥゥゥワァァァァァッ!!」

 そして二人は消えた。


 その後、俺は三人を見送って城に戻ると翡翠が廊下を歩いていた。

「身体は大丈夫か翡翠?」

「あぁ、何にも影響はないみたいだ」

「俺を信じてよかっただろ翡翠?」

「まぁそうだね。ありがとうと言わしてもらうよ長門」

 翡翠は俺に微笑んだのだった。








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