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髑髏天使
第五話 襲来その十二
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 これは博士から聞いた通りだった。魔物は髑髏天使の力を欲して彼の前に現われ闘いを挑む。烏男もそれはまた同じなのであった。
「それはね」
「力を手に入れるか」
「神様になるんだよ」
「神に!?」
「そうだよ。僕達の神様に」
 声はここでも楽しそうに笑っている。
「なる為さ。君の力を手に入れてね」
「神が何なのかわかりはしないが少なくとも俺の敵なのはよくわかっている」
「それだけわかればいいんだ」
「他のことはおいおいわかればいい」
 実に割り切ったものであった。
「今はな。貴様を倒すだけだ」
「そう。じゃあ」
 烏男は髑髏天使の今の言葉を受けて漆黒の翼を羽ばたかせてきた。そしてそれと共に天高く舞いそこから再び攻撃に入りだした。
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