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髑髏天使
第五話 襲来その十
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た。それではな」
「どうも作りそうにないのう」
 博士は牧村の言葉からこう読んだのだった。
「しかしそれでもじゃ」
「相手はできるというのか」
「できる場合とできない場合があるがな」
 この辺りはどうも曖昧な言葉になっていた。
「そこの辺りはな。やはり縁じゃよ」
「何もかも縁なのだな」
「わしと君が今ここで会って話をしているのもそれじゃよ」
「それは腐れ縁という意味か?」
「また随分と言うのう」
 今の牧村の言葉にはいつもと変わらない彼を見た。
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