第三十三話 闘争その二十一
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にだな」
「そうだ。貴様もまた力がある」
死神はここではあえて権力とは言わなかった。力だとしたのだ。
「力がだ」
「そうだな。俺も確かに持っている」
「それを律することだ」
死神が今彼に言うことはまさにそれであった。
「いいな、それは」
「わかっている」
牧村としても異論のないことであった。
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