第三十三話 闘争その十五
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わった牧村はサイドカーで家に帰っていた。その途中の道でだ。一人の男が道の真ん中で転がっているのを見つけた。
「こいつは」
見れば知っている顔であった。河豚の様に膨らみ色は黒く細く異様に鋭い、だがガラの悪そうな目をしている。それはヤクザの目であった。
髪はパーマにしている。そして身体は大柄で太い。丸々としている。その彼が仰向けに横たわっていたのである。
彼はそれを見てだ。言うのであった。
「死んだか」
「そうだ、死んだ」
ここで死神の声がしてきた。声と共に死体の直前でサイドカーを止めていたその彼の前に出て来た。そのうえで告げてきたのである。
「心臓が止まってだ。そこから落ちた。
「歩道橋か」
見れば上には歩道橋がある。そこから落ちたというのである。
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