SAO編
三十二話 疑問と回想
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、話せる。アスナになら……」
「…………」
気を使ったのか、話さない道も提示しようとしたアスナだが、それをさえぎってキリトは口を開く。
キリトのアスナに対する信頼の証とも言えるだろう。
気持ちを落ち着かせるように一度深呼吸をし、再びキリトは口を開く。
それは、此奴自身の変えられない過去であり、消えない罪。
「…………もうずいぶん昔……一年以上前かな。一度だけ、ギルドに入っていた事がある……」
その話を聞きつつ、俺もあの時の事を思い出す。
キリトとあいつ等が始めて出会った、その日の帰り道だったと言う、あの日。
「迷宮《ダンジョン》で偶然助太刀した縁で誘われたんだ……。俺を入れても六人しかいない小さなギルドで、名前が傑作だったな──」
確かに。
初めに聞いた時は、俺も「何時の時代の盗賊団だよ」とか思ったりした物だ。
──《月夜の黒猫団》──
今はもう存在しないそのギルドは、そういう名だった。
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