第三十一話 赤眼その十四
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こう言うのである。
「私だってそのゲームしたいんだから」
「それでも後にしろ」
「どうしても?」
「そうだ。どうしてもだ」
兄も引かない。
「わかったな」
「わかったわよ。それじゃあね」
「他のゲームを借りるのか?」
「そうさせてもらうわ」
まさにその通りだというのだった。妥協ではあった。
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