第三十一話 赤眼その十一
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もバランスよく」
「バランスよくか」
「食べてる?」
牧村に具体的に尋ねもするのだった。
「ちゃんと」
「一応はな」
とはいっても目は少し疑問を感じるものになっていた。自分の食生活を省みてのうえのことである。
「そうしているつもりだが」
「完璧じゃないのね」
「完璧かどうかは自信がない」
こう答えるのだった。
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